私のおすすめDVDその③

映画「神様のパズル」の感想です。
出来上がった映画版でコミカルな要素と言えば、双子の弟の替え玉として大学の物理学のゼミに参加するハメになったC調のロック青年のキャラクター設定くらい。
つまり、原作と違って主人公はニセ学生という訳です。
これはきっとお話しの序盤に展開する専門用語バリバリの宇宙の創世についてのディベート・シーンに入り込みやすくするための改変だと思います。
特に理解できなくても映画の鑑賞には差し障りはありません。

この「神様のパズル」は、どちらかと言うと超天才に生まれてしまった少女の孤独の哀しみの方にストーリーをシフトしたような内容に仕上がっております。

若干シリアスなお話になっている分、見る側の評価も多少変わってくるでしょうが、私はこれはこれでいいと思います。
図らずもこの天才美少女とコンビを組んで、宇宙創世の謎に挑む事になった主人公。
この少女の孤独を理解し、天才故に世間から好奇の目で見られがちな彼女を身を挺して庇うあたりも、常に出来のいい弟と比較されがちな主人公だからこそでしょうし、設定の変更もこのあたりを強調したかったらではないでしょうか。
序盤こそ二人のまったく噛み合わないチグハグなやりとりが笑いのツボを刺激するのですが、中盤以降は二人の絆が手に取るように感じられ、結構感動してしまいました。

物語の主要な舞台となる宇宙物理学の研究施設「むげん」の巨大感やリアル感など特撮も見事な出来で、クライマックスは迫力満点...かなりお薦めの一本だと思います。